気象庁GPV
雲量データ
解説
気象庁のGPVとは
Grid Point Value
の略で、気象庁が予報資料として作成している様々な気象要素の格子点データである。雲量GPVはそのひとつで、この資料は20kmメッシュで作成されている。イニシャル時刻とは、資料作成の基となった観測が行われた時刻で、GPVデータの最初の時刻でもある。GPVは予報そのものではなく、予報を作成するための基礎資料なので使用には要注意。なお、雲量GPVは3桁の数字で通報されるため、雲量予想が10(全天を雲が覆う)の場合も9と表現される。
上層雲はいわゆる「薄雲」で、高度5〜13kmあたりに現れる。月や明るい星は透けて見えることが多い(月は暈をかぶる)が、厚くなると月も隠す。GPVではやや過大に計算されることが多いようである。
中層雲は高度2〜7kmあたりに現れる。低気圧の前面(北東側)では隙間の無い種類の雲が出やすい。薄雲のように透きとおることもあるが、多くの場合月も見えないくらいの厚さである。下層雲が無い場合、隙間の出る種類か出ない種類かの見きわめが大事。
下層雲は雲底が高度2km以下の雲。夜間は町の光を反射して白っぽく見え、低い(頭に近い)分だけ動きが早く見える。海霧の流入など、局地的でごく下層のみに成因のある雲はGPVでは計算されないようである。
提供:
ウェザープランニング